December 26, 2010

西豪州の干ばつ

Wheat under dry condition西豪州の今季の穀物シーズンを襲った干ばつの調査のために、プロマーでは現地視察を行いました。

豪州の東海岸では、豊富な降雨により大豊作が記録されたのが一転、その後も降り続いた雨により、穀物やサトウキビなどの収穫に大きな被害が出ています。反対に西豪州では、これまで続いた豪州の干ばつでは比較的軽微な影響で済んでいたところが、今季は穀物ベルトの中心地帯で、生育期の降雨量が記録的に少なく、穀物生産量は平年の半分を下回り、過去20年間で最低レベルに落ち込みました。

左の写真では、小麦の高さが膝丈に届かず(平年の半分)、一株当たりの出穂数も少なくなっていることが分かります。

西豪州は、日本のうどん用小麦の大産地ですが、今季はうどん用小麦の作付自体も減らしている農家が多かったため、干ばつによってダブルパンチになってしまいました。