February 23, 2011

日本・モンゴル経済連携協定に向けて

日本とモンゴルは今後貿易や投資の分野で関係を発展させるべく、2011年4月から経済連携協定(EPA)締結に向けて交渉を開始することで合意しています。プロマーはその準備のため、農林水産省からの委託を受け、モンゴルの農林水産業や貿易状況について調査を行いました。

モンゴルには4千万頭を超えるヤギや羊、牛、馬、ラクダなどの家畜があり、豊富な畜産資源を活かした農牧業が経済の大きな柱となっています。近年は一部で大規模な小麦栽培も進んでいます。一方、製造業はあまり発達しておらず、今後は畜産資源を活かしたカシミヤや皮革、食肉製品等の生産と輸出の拡大が課題です。

写真はモンゴルの食肉市場の様子です。モンゴルの家畜はほとんどが大自然の草原で様々な野草を食べて育っており、深みのある複雑な味わいが特徴です。英国に赴任していたモンゴル人は、帰省の度にペットボトルにこっそりモンゴルの肉を詰めて持って行き、味気ない英国産の羊に少しずつ混ぜ、忘れられない故郷の香りを楽しんだそうです。