January 13, 2015

しょうが輸出産業の構築:世界の市場を目指すネパール

ネパールはインド、中国に次いで世界で3番目のしょうがの生産国です。実際にはすべてのしょうがの取引を隣国のインドとのみ行っているため、この事実は世界のしょうがを扱うトレーダーの間でさえほとんど知られていません。2013年のネパールの23.5万トンのしょうがの生産は世界全体の12%にあたり、そのうちの65%は洗浄も加工もされないまま南の国境からインドへと直接輸出され、そのあとインドにて洗浄され高い値段で販売されます。

その一方でドバイやEUといった主な市場でのしょうがの需要は高まっていますが、輸出に適した洗浄・加工されたしょうが製品がほとんどないのでネパールは参入する事ができません。

(上の写真) 現在のネパールの輸出産業は事実上すべてインド向けです。しょうが農家、おもに女性がしょうがの袋を彼女たちの村からしょうが業者のいる町へと何キロも運びます。しょうがの実は大きいのですが洗浄されていません。生のしょうがはそのまま計られて詰め込まれインドへと輸出されます。

しかしながら少数の先駆的なしょうが業者は少量の乾燥しょうがを日本やEUなどの競争の激しい市場に輸出する事に成功しはじめ、しょうがはネパール政府によって輸出の潜在能力のある作物と認められるようになっています。乾燥あるいは生のしょうがを加工して日本、ドバイそしてEUを含む 最大の市場へ輸出するためネパールの産業の能力を高めることに関心が集まっています。

この能力開発には加工施設の拡大、品質管理システムの強化そして貿易業者と輸出業者の国際ビジネス能力の開発が含まれています。

プロマーはネパールのしょうが輸出戦略の立案と開発を援助するためにおもな輸出市場の需要と状況を理解するべく英国のDIEDが支援するプログラムSAMARTH をとおしてネパールと連携しています。

注目している点:

  • Ÿ   海外でどんなしょうが製品の需要があるか:生、乾燥、粉末、油?
  • Ÿ   EU、日本、ドバイの市場での競合相手はどこか?彼らの強みは?
  • Ÿ   新規参入者への期待と要望
  • Ÿ   ネパールのしょうが産業が優先するべき投資と準備は?

プロマーコンサルティングはタイの柑橘類やタンザニアのコーヒーの輸出を含む世界中の新興経済国での輸出発展プロジェクトにとりくんでいます。関心のある方はinquiry@promarconsulting.com にご連絡ください。