May 16, 2016

カナダへのミッション―2015/16年ワイルドブルーベリープロモーション企画のハイライト

2015年4月、弊社は去年に引き続きカナダから北米ワイルドブルーベリー協会(WBANA)を受け入れ、東京で行われたFABEX食品・飲料展示会への出展を支援しました。

このイベントは2015年度のプロモーション活動の締めくくるもので、これまでに弊社ではカナダのブルーベリー業界団体との関係性強化を目的とした日本企業ミッションのカナダへの派遣や、ワイルドブルーベリーと健康に関する研究について在日カナダ大使館で行ったセミナーの開催をサポートしてきました。

ワイルドブルーベリーは一般に栽培されるブルーベリーとは大きく異なります。ワイルドブルーベリーはほぼ人の手を加えられることなく野原で自然に育ち、その後非常に進んだ冷凍技術で個別急速冷凍され、世界各地に出荷されます。日本はドイツに次ぐカナダワイルドブルーベリーの大きな市場であり、特にジャム業界で多く使用されています。今年、日本ジャム協会とその会員企業は設立50周年を迎えました。ジャム業界とカナダのワイルドブルーベリー生産者は、この節目を互いのニーズや経験について意見交換する絶好の機会と考えました。この要望に応える形で弊社はワイルドブルーベリーの収穫時期に合わせ、2015年の8月半ばにジャム協会の会員企業向けにカナダへの現地視察を企画しました。

より管理された環境で栽培・収穫されるブルーベリーと異なり、ワイルドブルーベリーは年に3-4週間のみ収穫が行われ、各農場の収穫は隔年に行われなくてはいけません。自然に野原に育つワイルドブルーベリーは、人工的に増殖させることができません―このため、「ワイルド」な品種と位置づけられているのです。また、生産地域はカナダでも東部のいくつかの州と米国のメイン州に限られます。

日本からは16名が参加しましたが、その多くにとってワイルドブルーベリーの生産現場を見るのは初めてでした。ある参加者は、「ワイルドブルーベリーがほぼ人の手を加えられず、肥料や農薬も投入されずに、野原で栽培されていることに驚きました。日本の消費者はワイルドブルーベリーがこのように自然に育っている様子を見たら、その価値を再認識するのではないでしょうか」とコメントしました。

ブルーベリージャムは日本ではストロベリー味の次によく売れている商品です。日本のジャムメーカーは、その品質の高さと濃い味わいゆえ、一般の栽培ブルーベリーよりもワイルドブルーベリーを選ぶ傾向にあるといいます。弊社はWBANAと協力し、日本の消費者に対して栽培ブルーベリーに勝るワイルドブルーベリーの特性や健康効果を周知させるべく、今後も尽力していきます。

弊社は2016年度のプロモーション活動を通して、ジャム業界の人々を感動させたカナダのワイルドブルーベリー生産現場の美しさ・雄大さを日本の消費者にも伝えられるよう取り組んでいきます。今年のアップデートを楽しみにしてくださいね!

写真:収穫現場の印象について、カナダの地元テレビ局による日本ジャム協会会員へのインタビューが行われました。