March 1, 2011

平成22年度農林水産省補助事業「途上国支援のための基礎的情報整備事業(調査研究事業)」報告会開催のご案内

プロマーでは、農林水産省の補助事業を活用し、アフリカのエチオピア、タンザニア、モザンビークにおいて、キャッサバとコーヒーに関する生産や流通、加工の現状を調査いたしました。このたび、以下の内容・日程で報告会を開催いたしますので、奮ってご参加ください。

2011年3月18日(金)13:30~15:15

モザンビークとタンザニアにおけるキャッサバの生産・加工・消費の現状と課題-効果的な支援策とは-

キャッサバは日本ではなじみの薄い作物ですが、世界の生産量の半分以上がアフリカで生産されており、アフリカでは小麦、トウモロコシに次いで重要なでんぷん源です。しかし、これまで貧者の食べ物として国際的な研究開発が遅れ、「無視された食べ物」と称されてきました。近年、国際熱帯農業研究所(IITA)などが中心となりキャッサバの研究開発、普及が進められてきましたが、その主な対象はナイジェリアやガーナといった西アフリカ諸国であり、東アフリカ諸国のキャッサバ生産に対する研究、支援はまだ十分に進んでいるとは言えません。

そこで本事業では、東アフリカ諸国の中でもキャッサバが自給作物として重要な位置をしめるモザンビークとタンザニアにおいて、その生産から加工、消費に至るまでを包括的に調査しました。両国におけるキャッサバ生産は単に農村部における自給作物として位置づけられるのか、都市部における加工品の消費や飼料用、工業原料としての使用はどの程度まで進んでいるのかを明らかにし、両国の現状と課題をご報告致します。貧困削減や生産者の生計向上へ資するためには、キャッサバ生産の発展に対してどのような援助策が考えられるのかも合わせてご報告致します。

2011年3月18日(金)15:30~17:15

「エチオピアとタンザニアにおけるコーヒーの生産・加工・流通の課題と現状―貿易のための援助と対日輸出への貢献―」

アフリカのコーヒー豆輸出は農業輸出額の6%を占め、ココアに次ぐ重要な輸出品目です。しかし、コーヒーは国際相場が発達しており、生産者価格が先物価格に連動するため、その乱高下が激しく一定の生産者利益を安定的に得ることが難しくなっています。さらに、南米やアジアでの生産が拡大する中で、アフリカでは樹木更新や技術革新が遅れており、国際的に取り残されつつある状況にあります。

日本では「モカ」、「ブルーマウンテン」、「キリマンジャロ」がコーヒーの三大銘柄と言われており、日本は「モカ」の生産国であるエチオピアと「キリマンジャロ」の生産国であるタンザニアの最大のコーヒー輸出相手国の一つです。しかし、エチオピアではコーヒー豆から残留農薬が検出され、日本向け輸出量が激減しただけでなく、流通制度がオークションから商品取引所へと変更されたことによる混乱もまだ解決されていません。また、タンザニアでは近年キリマンジャロ州の生産量が著しく減少しており、日本では最高品質のキリマンジャロコーヒーが手に入りにくくなっています。そこで本報告会では、現地調査の結果をもとに、エチオピアとタンザニアにおけるコーヒーの生産から流通までの現状と課題をご報告致します。両国の生産者の生計向上と貿易拡大、さらに対日輸出へと貢献するためには、どのような援助策が考えられるのか、コーヒー豆のフェアトレードの現状も合わせてご報告致します。

参加申し込み方法

ご参加ご希望の方はFax、Emailでお申し込みいただきますようお願い致します。定員50名。参加無料。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

以下から開催案内と参加申込書がダウンロードできます。

開催案内キャッサバ

開催案内コーヒー

お問い合せ先:

プロマーコンサルティング 吉田里絵/川江心一

TEL 03-6222-0003  FAX 03-3206-0004

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