April 4, 2011

日本を上回るコメを生産しているブラジル

プロマーはブラジルの一大コメ生産地であるリオグランデドスルで、ブラジルのコメ生産に係る視察を行いました。ブラジルではコメは小麦やキャッサバと並んで重要な主食の一つで、一人当たり年間33kgを消費しています。ブラジルの2010年のコメ生産量は約1280万トンで、日本のコメ生産量を上回っています。

ブラジルの中西部では陸稲が生産されていますが、南部のリオグランデドスルでは大規模に水稲が栽培されています。リオグランデドスルは比較的起伏のある土地が多く、水田が緩やかな棚状に広がり、アジアに近い風景が広がっています。

ブラジルのコメ生産で最も大きな課題は雑草性赤米です。イネ科の雑草のために対処が難しいのですが、近年BASFの開発したクリアフィールドという新しい技術(除草剤耐性のある新品種を用い、それに対応する除草剤を散布する)が普及し、雑草性赤米の問題を回避することができるようになっています。単収は年々伸びており、今年度は平均で1ヘクタールあたり7トンを達成しました。