August 27, 2010

日本茶輸出拡大のための課題解決策

ロシアの高級茶店ドイツでは、1999年に日本茶から高レベルの残留農薬が検出されて以降、ドイツの国内消費における日本茶のシェアが急減し、現在も輸出量が非常に限られています。同様の残留農薬問題は他の輸出相手国でも起こっており、例えば台湾では日本茶からフルフェノクスロン(Flufenoxuron)やトリアジメノル(Triadimenol)が検出され、輸出が停止されるなどの措置が取られている。このような残留農薬問題は、緑茶輸出の大きな障壁となっています。

また、米国農務省は茶の輸入制限をしておらず特定の植物検疫も実施されていないが、カナダではヒメアカカツオブシムシ(Khapra Beetle)の混入有無が監査の対象となっています。このように緑茶に対する植物検疫の実施は各国でまちまちであり、しばしば生産者、輸出業者に混乱をもたらす原因となっています。

こういった問題背景をもとに、業界の方々のご要望を伺いながら、各国の規制情報についてのデータベースをとりまとめるため、本事業を実施しました。加えて、中国・インドに続く世界第三位の茶消費国で、ほぼ全量を輸入に頼るロシアについて、茶市場の現状と日本茶輸出の可能性についての市場調査も併せて実施いたしました。

報告書ダウンロード

日本茶輸出拡大のための課題解決事業報告書

データベースダウンロード

主要輸出相手19ヶ国の残留農薬基準、植物検疫、パッケージ表示義務、必要認証、有機認証団体、茶の消費及び輸入統計、備考情報を取りまとめたデータベースです。データベース収録国は、米国、カナダ、ブラジル、EU、スイス、ロシア、クウェート、中国、香港、台湾、インド、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナム、シンガポール、オーストリア、ニュージーランドの19ヶ国になります。

以下より圧縮ファイルをダウンロードし、解凍した後、「お茶製品DB.accde」を起動させ、お使い下さい。

平成21年度茶輸出データベース

Microsoft Accessをお持ちでない方は、MicrosoftのサイトよりAccess Runtimeをダウンロードしてください。

データベースの起動の手順

1.データベースをダウンロードした後、解凍する前にZIPファイルを右クリックし、プロパティを選択して全般タグにある「ブロックの解除」ボタンを押し、OKをクリック。

2.その後ZIPファイルを解凍して、出てきた2つのファイルを同一のフォルダに保存。

3.「お茶製品DB.accde」を起動させるとセキュリティの警告が出ますが、これは1回だけではなく14回連続で出てきますので、これが出なくなるまで「開く」ボタンを押し続けてください。(「開く」ボタンを押しても画面が反応していない様に見えますが、これは同じ画面が重なって出続けているだけですので、警告画面が出なくなるまで「開く」ボタンを押し続けて下さい。)