April 4, 2012

ルワンダの農林水産業とコーヒー、紅茶、コメ、バナナ産業

ジェノサイド以降RPF政権下で急速な復興が進められ、「アフリカの軌跡」とも呼ばれているルワンダでは、国際社会からの支援を得ながら農林水産業分野においても政策・制度を矢継ぎ早に整え、灌漑と肥料、ハイブリッド種、改良家畜の導入が急速に進行しています。土地制度の改革も大きな影響を与えており、伝統的な散居状況から集村化へ向けた動きと、分散錯圃状況の農地を統合して協同組合形式で統一の作物を栽培して生産から流通までの効率を高める作物集約化プログラムによって、伝統的な農村風景までが一変しつつある状況です。しかし、一方で貧困率は56.9%と依然として高く、農村部の小学校教育を完了したのは男性で32%、女性で14%と今後の発展継続への難しさも残っています。

プロマーは、サブサハラ・アフリカ地域の開発協力に資するため、2011年度農林水産省補助事業を活用し、ルワンダとタンザニアの農林水産業の現状に係る情報整備事業を実施しました。2011年11月に実施した現地調査結果をもとに、両国の主要農林水産業や農業・土地政策、主要品目の現状と課題についてとりまとめました。ご関係者、ご興味のある方々に広くご活用いただければ幸いです。

平成23年度アフリカ支援のための農林水産業情報整備事業農林水産業

報告書構成

1.序章

2.ルワンダ農畜産業の概要

3.コメの生産と流通

4.料理用・醸造用バナナ

5.コーヒーの生産とフードチェーン

6.茶の生産とフードチェーン

7.林業の概要

8.水産業の概要

9.結論と提言