April 4, 2012

タンザニアの農林水産業と水産業、バナナ生産、BOPビジネスの可能性

タンザニアは、政情が安定的に推移したことから、日本の対アフリカ援助において2番目にODA支援の多い重点国ですが、貧困率は34%と依然として 高く、人口の70%以上を抱える農村部の開発は大きな課題です。タンザニア政府は農業開発における民間セクターの役割を重視し、食品加工業や海外投資の促 進にも意気込みを見せていますが、インフラや金融サービス、土地制度等の面で大きな課題を抱えています。一方で、現場レベルではイノベーションに溢れた起 業家もおり、農産物・食品加工業やBOPビジネスは今後可能性の高い分野として注目されます。また、重要な輸出産品であるナイルパーチは、資源の枯渇や生 態系への影響が問題となっており、資源保全と輸出産業の両立が課題となっています。

プロマーは、サブサハラ・アフリカ地域の開発協力に資するため、2011年度農林水産省補助事業を活用し、ルワンダとタンザニアの農林水産業の現状 に係る情報整備事業を実施しました。2011年11月に実施した現地調査結果をもとに、両国の主要農林水産業や農業・土地政策、主要品目の現状と課題につ いてとりまとめました。ご関係者、ご興味のある方々に広くご活用いただければ幸いです。

平成23年度 アフリカ支援のための農林水産業情報整備事業 タンザニアの農林水産業

報告書構成

1.序章

2.タンザニア農畜産業の概要

3.林業の概要

4.バナナの生産、流通と加工

5.水産業の概要とナイルパーチ漁

6.農林水産業・食品分野のBOP

7.結論および提言